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性格検査<ビッグファイブ>

ビックファイブとは、5つの因子をもとにした人格検査で、現在最も世界的に活用されているものです。講座などではクロニンジャーのパーソナリティ理論を用いることが多いですが、実際の心理検査において「こころと家族の相談室Lapi-link」では、ビックファイブ(NEO-PI-R人格検査日本改訂版)を取り入れています。
「自分のつくられ方ワーク」でもよく活用していますので、この5因子について解説していきますね。ワークをお受けになった方は、自己理解を深めるのに、ぜひ役立ててくださいね。

ビックファイブとは

まず、5つの性格因子の全体像とそれぞれの構成を見ていきましょう。
ビックファイブとは人格を構成する5つの大きな因子を指します。さらにそれらを構成する6つの下位因子を分類。これは5因子のそれぞれの因子をさらに細かくしたもので、詳細な性格分類ができるようになっています。日本の場合、具体的な心理検査では「NEO-PI-R人格検査」を用いていきます。どのように分類されているのかを書き並べてみましょう。

第1因子 神経症傾向(N:Neuroticism)
ストレスや不安への反応性が高いか
N1 不安(心配性で緊張しやすいか)
N2 怒り/敵意(怒りを感じたりイライラしやすいか)
N3 抑うつ(落ち込んだり無気力になりやすいか)
N4 自意識(人前で恥ずかしさを感じやすいか)
N5 衝動性(衝動を抑えられるか、それとも流されやすいか)
N6 傷つきやすさ(ストレス状況での脆弱性が高いか)

第2因子 外向性(E:Extraversion)
社交性が高くエネルギッシュか
E1 温かさ(人との関係は親しみやすいか)
E2 群居性(社交的で人と一緒にいるのが好きか)
E3 主導性/断行性(積極的にリーダーシップを取るか)
E4 活動レベル(エネルギッシュで多忙な生活を好むか)
E5 刺激追求(刺激的な経験を求めるか)
E6 肯定的感情(喜びやポジティブな感情を感じやすいか)

第3因子 開放性(O:Openness)
新しい経験やアイデアへの興味が高いか
O1 空想(想像力が豊かか)
O2 審美性(美的感覚が鋭く芸術に関心があるか)
O3 感情(自分の感情を深く体験し重視するか)
O4 行動(変化を好んで新しい経験を求めるか)
O5 観念/アイデア(哲学的・抽象的な思考に興味があるか)
O6 価値観(伝統に縛られず新しい価値観を受け入れるか)

第4因子 調和性(A:Agreeableness)
他人への共感や協力的な姿勢を示すか
A1 信頼(人を信頼し疑わないか)
A2 率直さ/実直さ(正直で駆け引きをしないか)
A3 利他性(他人を思いやり親切か)
A4 譲歩/応諾(対立を避けて協力的か)
A5 慎み深さ(自分を控えめに評価するか)
A6 優しさ(感情的に他人に共感しやすいか)

第5因子 誠実性(C:Conscientiousness)
責任感や計画性、自己制御力が高いか
C1 コンピテンス(自分の能力に自信を持っているか)
C2 秩序(きちんと整理整頓し秩序を重視するか)
C3 責任感/良心性(約束を守り責任を果たそうとするか)
C4 達成努力(高い目標を持ち努力をするか)
C5 自己抑制/自己鍛錬(自己管理ができ、やるべきことを継続できるか)
C6 慎重さ(物事を深く考えてから行動するか)
(各々の詳しい解説については、別のコラムを参考にしてください。)

NEO-PI-R人格検査の特徴

検査には40分ほどかかりますが、広範囲な研究にもとづいていて、信頼性・妥当性が高いとされています。
実際の検査マニュアルでも、その辺りがとても詳しく書かれています。
持って生まれた気質(傾向)が、育つ環境の中で、どのような経験を積むことで人格へと育まれてきたのかがわかると、自分の活かし方が見えてくると感じています。

自分の強みや弱みを把握できますし、実際の仕事においての職務適性もある程度知ることができます。
何よりも、自分が知らずにやってしまいがちな「思考」や「感情」「行動」のパターンのカラクリが解け、自己理解が深まることで、自分を支えることができるようになるのではと思うのです。

 

 

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